東京のとある精神科クリニック。その地下に熱帯ルームと呼ばれる治療室があり、そこではクリニック独自に開発された
療法である「熱帯療法」が施されている。その療法は、東南アジアの世界をつくり出し 、エネルギッシュな熱帯地方の生活を患者達に疑似体験させることによって、物質的に
豊かな反面、精神的には病み始めている人々に"生きる力"を取り戻させるとい う特殊療法。しかし、効果を現し始めていた熱帯療法であったが‥‥。
先生と患者や、そしてその家族の物語を通し、現代日本人の病にメスが入れられる。 第15回パルテノン多摩小劇場フェスティバルへのノミネートが決定された作品。